石の種類
墓石に適した御影石(花崗岩)の種類は、黒系 グレー系 白系 赤系 緑系 青系とさまざまです。 価格は、品質や原産地、産出量などで異なります。品質は、主に吸水率や硬質度で比較されます。 石の目が細かく均一で吸水率が低く、硬質で風化しにくく磨くとよく艶が出る石が好まれています。
黒色系御影石
PTR
インド タミルナドゥ州 産
石目がかなり細かい高級材、通称PAN、石目が極細目のものは入手しにくく高価であるため、現在は極細目ではなく細目が主流になっております。
LK-01
インド テランガナ州産
まるでシルクのようなきめ細やかな目合いと色艶を誇る高級材。彫刻や造形には抜群の相性があり墓石にはおすすめ。
BVR
インド産
良質な黒御影石。採掘コストが少ないため黒味は比較的薄いがお手頃な石材。
YKD
インド タミルナドゥ州産
良質で採石量が多く採掘コストも少ない、黒味もあり石目も細かいためインド産黒御影の代表格
KNMクンナム
インド タミルナドゥ州産
石質は硬いが、比較的粗目で黒味がかなり少ないものが多い。本来クンナムは産地名であったが、現在は別の産地が混ざり石質低下
TVK
インド タミルナドゥ州産
黒味は少ないものが多く濃い石はKMNクンナム類似、種類で石質のムラが出やすいため墓石使用頻度は低い。
MU
インド カルナタカ州産
石目は粗目だが、硬質なため艶乗りがよく、濃淡ムラが少ない。コストは高めなので艶乗り重視の場合は使用。
YB
インド産
粗目で石目が目立つが、硬度がよく黒味もあるものもある。石目に特徴があるためコストも抑えて比較的安価。
ベルファースト
南アフリカ産
墨色に近い色合いの石材、艶乗りも黒系御影石と比べ乗らない。黒系御影石だが真黒ではない石と合わせる場合に違和感なく合わせられる。
ファイングレイン
スウェーデン クリスチャンスタッド産
石質では世界最高峰黒御影石。供給量は少なく単価は最上位。透明感のある黒色で極度に硬質なため鏡の様な艶と非常に少ない経年変化。
山西黒
中国 山西省産
黒味は多くないが石目は細かい石材。種類により鉄分を多く含み経年変化が起こるため墓石材として使用不可。
浮金石
日本 福島産
数少ない日本産の黒系御影石だが現在はほとんど採掘出来ない。粗目の石でキズの多い石材だが特徴的な石目で人気石材
グレー系御影石
G654平和
中国 福建省産
グレー系中目御影石。吸水が比較的低く、汚れが一番目立ちにくく石色も落ち着きがあるため人気石材。
G654長泰
中国 福建省産
グレー系中目御影石。G654平和類似、石目が若干細かく石色に青みが少しないタイプ。
G654角美
中国 福建省産
グレー系中目御影石。石色が多少赤みがあり全体的に黒味が多少出ている。
G654 フ田
中国 福建省産
グレー系中目御影石。石目が一番細かいタイプだが、G654種類では吸水が一番多い。
河北山崎
中国 河北省産
石目が細かく石色も濃色。上品な印象の石材で、こちらで製作した墓石は高級感がありながらもとても落ち着いた印象になります。
北大青
中国 山西省産
石色が濃色であり比較的安価なため、石材量がある墓石にはバランスが最適。種類により色の濃淡や石目の違いがあり同系の類似品がある。
本山崎
日本 山梨産
均一な色調の緻密な石質の石材であるが安山岩であるため硬質ではない。現在墓石として使用できる原石は少なく高価。日本産グレー色御影石では有名
白系白御影石
G623
中国 福建省産
代表的な中国石材。硬質で、大材も取れる。港にも近いため輸送コストが安い。日本で最も多く使われいる良質安価な石材
G614
中国 福建省産
白小目、和型石材によく使われたポピュラーな石、青系と白系に分けられている。現在採掘は少なくなり減少。
G633
中国 福建省産
目が細かく細工がしやすいので、彫刻材として使用される。
AG-98
中国 福建産
愛媛県の大島石類似。青みあり石目が細かく揃っているため墓石外柵ともに使われる良質な石材。
G453
中国 広東省産
硬質な石材。福島県の花塚石類似。外柵材などに使われていたが現在品質低下により墓石使用していない。
G616
中国 福建省産
薄い緑色の発色をする石材。石目も細かく品が良く仕上がる。墓石外柵に使用される。
G688
中国福建省産
石色が白に近く、石目は中目。欠点が少なく硬質なため外柵材で多用されることが多い。
銀河
インド カルナカタ州産
天河の銀河を連想させる石目で、細かい石目に密に星屑のような白い玉と小さな黒雲母が広がる。石質が非常に硬く艶乗りがよい。白御影石系では品質は上位
ランヘリン
フランス ランヘリン産
青みを帯びてやさしい色合い石材。産地は特殊であるが,他産地で同種類が多くあるため付加価値を好む方向け
栄州
韓国 栄州産
韓国原産御影石で最も人気がある銘石。吸水が低く細目で青白い発色の石材。コスト高により墓石使用頻度は少ない。
庵治石
日本 香川県産
日本産高級御影石。青みを帯びた石目に黒雲母が入り、微妙なまだらに見える特徴が人気。
青葉石
日本 福島県産
高い硬度と低い吸水率を誇る。美しい青色の光沢を持ち、石碑、門柱、建築材など幅広い用途に用いられた。
花塚
日本 福島県産
硬度が高く、低吸水率で艶持ちもいい。粗目であるため外柵材に主に使われていた。
天山
日本 佐賀県産
石目は中目で濃く深い青みがある御影石。九州の銘石です。高品質なため価格は高めですが、西日本を中心に人気の高い墓石用材
稲田
日本 茨城県産
色調が明るくキレイで、艶がよく出る。石目は粗目であるが産出量もあり墓石や建築材にも使われる。
真壁
日本 茨城県産
石目が原石により数種類に分かれ、中目、小目などがある。歴史が古く石器時代の遺跡にも使われていた石材。
大島
日本 愛媛県産
青磁のような青みががった石目が特徴の石材。石材ランクが数種類あり、それぞれで石質が異なる。
赤系赤御影石
G663
中国 福建省産
ピンク色で肌色ような石色で石目も細かく整っている。明るいイメージの石材で、ピンク色がお好きな方に特に人気の石材。
G635
中国 福建省産
大粒な桃色の石目の中に小粒の黒斑点がある。白御影に少し明るさを加える場合には最適。
三峡紅石
中国産
中国産の中で赤色が多い石材。石目も揃っておりキツさのない赤色。建築材にも使われている。
インペリアルレッド
インド カルナタカ州産
世界中で最も赤い石と言われている。石質も良質で、赤みや石目で数種類に分類され加工されている。
マホガニー
中国 山東省産
茶系の落ち着いた石目、石目や種類が複数あり幅がある石。中国産とスウェーデン産・アメリカ産があるが、どちらも採掘量は減少。
マルチカラーレッド
インド産
石の色は赤色を基調に、独特の大きな、黒っぽいマーブル模様の石目。大きな模様で均一でないので黒・赤の量によりイメージが変わる味のある石材
パラディッソ
インド産
マルチカラーレッドと同種類だが、模様の形状が違い渦巻きのような模様が特徴。比率によりイメージが変わる味のある石材
Bブラウン
南アフリカ産
石目の中に赤色と少し緑が混ざりあった、落ち着きのある深いブラウン色が特徴の石色で、別名「紫丁香」とも呼ばれています。現在は採掘量が少なくなり使用減
万成石
日本 岡山県産
国産の赤系御影石の代表格。様々な歴史的建築物などにも使われてきた。石質自体はG635と類似。
緑系緑御影石
M-1
インド・アンドラプラディッシュ州産
深みのある緑色がとても美しく。硬質で石質も最高ランクで高級感もある。緑系御影石の最高峰。
インドグリーン
インド産 アンドラプラディッシュ州
濃淡が少ない緑色で重厚感のある石目。石目は数種類あるが,どれも品質は安定していて石質は最高ランク
トロピカルグリーン
インド産
石目が幻想的なモヤがかかったように混ざっており、深みのある模様が人気の石材
深海石
中国産
薄い緑の小目模様の石材。中国産の緑系御影石で人気があったが採掘量減少し、インド材より品質が劣るため使用していない
青系青御影石
マハマブルー
インド産
紫色と白色が流れるような色合い石目。部分により模様が変化して2つとして同じ模様がない石材
ブルーパール
ノルウェー産
青く輝く真珠のような印象の石材。結晶自体が大きく石目が美しく清涼感がある石材。
本小松石
日本 神奈川県産
石目が細かく混ざり合っており、均一な石目。色合いは原石や経年で変化する。歴史的に古くから使用されてきた石材。